2025-04-22
思想闘争は、いつの時代も厳しい。
労働闘争も、今や、弾圧を受けて、衰退の一途だ。
今の若い人は、労働者が自分の権利を守るために法で保障されている労働組合に参加して活動することなど、とてもじゃないが出来ないそうだ。
そもそも、学校でもあまり教えないような気がする。
労働三権については、教科書には記載されているだろうが、(ほんとか? 調べなければ、、、)、教員に、それを教える熱意がなければオミットされる。
学校を卒業すれば、やがて労働者として生きていくことになる生徒たちに、しっかり教えなければ、生徒たちは自分を守るすべを知らずに世の中に出ていくことになる。
昨今は、労働組合を、まるで反社会的組織のように喧伝するSNSの情報などが拡散され、それを鵜呑みにする人も多いだろう。
そうした、労働組合を貶めるSNSの書き込みは、労働組合を潰したい経営側に雇われた連中で、潰すのが目的だから、あの手この手の誹謗中傷を繰り広げる。
経営側は表に出ないで裏工作をしているので、表に出るのは争い好きの雇われている連中だ。
経営側に雇われているのは元暴力団だったりするような社会的対面など気にしない者たちなので、しかもそれで稼いでいる人たちだから、なりふりかまわない活動を展開する。
ただただ法的に認められた労働権を行使しようとするだけの組合はやられっぱなしになる。
少し前に、ようやく、
『労組と弾圧 〜関西生コン事件を考える〜』というTBSのドキュメンタリー映画を見ることができた。
制作者も、制作に着手するのに時間がかかったことを吐露している。
ややこしい事件だからだ。
が、真相を暴けば、労働組合を疎んじた経営者たちの組合潰し、弱い者いじめだとよくわかる。
警察がなぜそこに加担したのか、そのからくりまで暴いてほしいが、そこはまだわかりにくい。が、今、不当拘束され、起訴されていた組合員の無罪判決が相次いでいるので、
日本にもまだ良心があるのだとホッとする。
組合が大きくなり力を持つようになったために、潰しにかかられたのは、フェミニズムが少数の尖った女性たちの運動に見えていた時は目こぼしされていたのに、法律ができて、主張できる女性が増えてくると、途端にバックラッシュが起こって、潰しにかかられたのと同じだ。
非力だった者が力を持ち始めると、支配権力は潰しにかかる。
非力だった者は、対等な位置を獲得して対話を求め、不当な不利益の改善を求めるだけの意図を持っているのだが、支配権力はそもそも「対等」なんか嫌いなのだ。
支配して従わせたいのだ。
だから、弱かった者が力を持ち始めると、何とか押さえ込もうとする構図は、ずっと繰り返されてきた。
労働問題もそうだし、
ジェンダー問題もそうだし、
抑圧されていた側が元気になると、その元気を奪い取ろうとする許しがたい連中がずっと権力を保持し続けるのをどうすればよいのか。
私の周りにも、
様々な抑圧があり、怒りがあり、
果ては、同じ側に居たはずの者だちの対立が、支配側の奸計によって作られて、弱い者同士で争いが起こる。
今は暴力的な一方的な弾圧だけでなく、思想の違いだけでなく、奸佞邪智が横行して、運動体内部が対立して弱体化してしまう時代だ。
厳しいね。生きるって、ほんとうに厳しいね。
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