ガハハと笑うおばさん
2025-03-28


私は、ガハハと大口を開けて笑うおばさんになれなかった。

キャーッと、周りがびっくりするような声を上げて、
友達とはしゃく少女にもなれなかった。

私は、馴れ合いの中にいなかった。

なんだか、ずっと寂しかった。

ずっとずっと、ひとりぼっちだった気がする。

でも、ずっとずっと、溶け込みたかった。
仲間と認められたかった。

人と違う、という感じを抱いていて、ものすごく孤独だった。

が、今は、何だか、とても平均的な日本人の「おばあさん」という感じがしている。
シンフォニーホールでのコンサートに向かうとき、駅からホールまでの道のりを、同じような人たちが歩いて行く群れに交じっていると、
しみじみ、そう思う。
やっと、「普通」になれたような、、、。
私がようやく、この世に慣れたのかな。

74歳になって、ようやく、自分にも、この世にも慣れてきたのかな。
[孤独]
[ジェンダー]
[文化・習慣]
[気分]

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