昨日の施設面談(3)
2017-08-03


迷う最大の理由は、
行きの車の中で、これから行く施設について話をしていると、
義姉が言い出したことだ。
施設名には地名がついている。
「え? T? T市にあるのん? それって、ねえちゃんの家の近くやん。
そんなんいやや。ねえちゃん、毎日、来るに決まってる」と、さかんに言う。
義姉とケアマネのSさんは後部座席に座っていて、二人で話をしてくれているので、
運転席の息子と助手席の私もこっそり会話。
「これ、明らかにSさんが、自分の行きやすい施設を選んだって、感じの場所やね?」
「うん、最初から、そう言ってた。自分が通いやすい施設でないと、行ってやれないって。毎日、通う気満々。」

もともと、S姉が施設を熱心に探しているとき、
後見人から電話があって、
「Sさんは、自分が行ける場所の施設を探しておられるのですが、
Akさんは、大丈夫なんでしょうか?
Sさんからは通いにくい施設を探した方がいいんでしょうか?」と。
そのとき、私にはまだわからなかった。
「あえて、Sさんから遠い施設を探さなくてもいいと思いますが、
Sさんが通いやすいかどうか、ということは優先事項ではないと思います」と答えた。

が、S姉が探してきた施設に、後見人も、ここなら良い、と思える施設があった。
それが、今回、行った施設だ。
しかし、義姉は「いやだ」と抵抗を始めている。
「絶対、ねえちゃんが毎日来るわ」と言っている。
後で家に帰った時も、彼女は私と息子にこう言った。
「あの人とは、なるべくかかわりたくないねん」と。

S姉は怒りっぽいのは確か。
そして、それが身近な人に対するほど、ひどくなる。
その人の妹となると、たまったものではないだろうと、想像がつく。

S姉の影響を過小評価していたかもしれない。
義姉が、施設の住所を知ったのは初めてで、明確に抵抗を示した。
もっと早くに気づいておけばよかった、と後悔する私。
もちろん、まだ決めてはいないが、ここを断念すると、一からの施設選びになる。

見学中、屋上に上がって風景を見ていると、息子が小さな声でささやいた。
「Sさんの家、かなり近い」と。
「見えてる、ほら」と、そっと指さす方向に、S姉の住むマンションが、ドーンと、、、。

これは、まずいのではないか。
また、日をあらためて、後見人とケアマネさんと相談するしかない。

そして、S姉にもある程度、わかってもらわないといけない、という気がする。
そうでないと、自分に都合よく解釈して、
「ええ時はええねん」と言っていて、
妹の自分に対する拒否的態度の理由を、
妹の問題だと思っていて、
自分の問題だとは思っていない。

ケアマネさんも地域包括支援センターの職員さんも、
ある意味、一生懸命のS姉を、慰撫するような言い方をしてきた。
義姉がS姉に拒否的な態度をとる、と怒って息巻くS姉に対して、
「実の姉妹だから、ほんとうは大事に思っていらっしゃるんですよ」とか、
「嫌われ役を引き受けてくださって、、、」などと言ってきた。

もちろん、私は言わない。
全貌が見えないから、そういう評価は良くも悪くも一切避けてきた。

が、S姉に、妹の拒否についてはちゃんと伝えた方がよいのではないかと、思った。
評価はしないが
「Akちゃんはあなたの介入を歓迎しない」ということは言った方がよいと思える。
が、また怒りを募らせるだけだろうとも思う。
こういう人には何を言っても無駄かもしれない。

しかし、義姉のあの強い拒否を聞いた以上、
このまま話を進めるわけにもいかない。

また、後見人と相談するしかないが、
う〜ん、それにしても、甘かったな〜。
[出来事]

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