昨日の施設面談(4)
2017-08-03


義姉を家まで送って、
ちゃんと夕食を食べるよう、誘導しようと思っていた。

が、私たちが帰ってから一人で落ち着いて食べる、と言う。
配達されて冷蔵庫に入れてあったハンバーグ弁当をあたためて食べるように言うと、
レンジに入れて、ドアを開けて、
「忘れるからこうしておく」とのこと。

「ヘルパーさんが、ご飯が炊いてあるみたい」と言ってたよ、と言うと、
炊飯器を開けて、
「ほんとやわ。ご飯、炊いてるわ」と、茫然としている。
「どうしよう」と言うので、
「先にお弁当食べて、ご飯は小分けして冷凍しておいたら?」と、
絶対実行されないであろう空しい助言をする。
なんか、声まで空々しく上ずってくる感じ。

実は、私自身が、だんだん疲れて来て、ふらふらしてきたのだ。
椅子に座りたくなるが、
義姉はずっと座らない。

前夜、家の電話にも携帯にも出なかった話をうっかりしたら、
そこから、携帯の履歴を調べ出して、
ずっとそこから話題が動かなくなった。
実は、施設に入ると安全面で心配がなくなる、という話を、
義姉の質問に答える形でしようとして、
前夜の電話の話をしたのだが、これが間違いだった。
「え? 電話くれてたん?」と、彼女は携帯を開いて履歴を調べ始める。
通常なら、それはすぐにできる作業だが、
彼女はそこに時間がかかる。
代わりに見てあげたいが、彼女はなにしろ、自分で調べて、
自分の目で見て、納得したい人なので、何でも自分でやろうとする。
だから、果てしなく時間がかかる。
エライこと、言うてしもた、、、という感じ。
が、仕方がない。
彼女が、前夜、私の着信に気づかず電話に出なかった、という証拠を見つけるまで、
時間がかかる、かかる、、、、
「今日、何日?」「昨日は何日?」「何時頃、電話くれたん?」といった質問を、一つ作業をすると先の質問の回答を忘れるので、延々と繰り返すのだ。

す、座りたい、、、
くらくらしてきた、、、
が、義姉は、立ったままで、作業しながら質問を繰り返している。
私は、気が遠くなりそうだ。

義姉はほとんど食べない。
水分も摂らないので、トイレにも行かない。
で、ずっと立ったままで携帯を見続ける。
身長165センチ、体重35キロの義姉は、なぜそんなに体力があるのか。

ようやく彼女が納得して、
「電話くれてたのに、出なかったんやね? ごめんね」と言ってくれたときは、
次に、「それで何の電話やったん?」という質問はもう辛すぎるので、
その質問が出ない間に帰りたかった。
息子は、なんだかのんびりしていて、ベランダに出たりしている。
私はほんとにもう倒れそうになってきたので、
彼を誘わないで一人で帰るつもりで、
「Tちゃん、帰るね」と声をかけた。
玄関で靴を履いていると、彼も出てきた。

「ごはん、ちゃんと食べてね」と言って義姉の家を出た。

帰り道、私はものすごく空腹だった。
くらくらしていた。
いつももっと遅い夕食の彼は、まだ食べないだろうと思ったけど、
とにかく誘ってみた。
今日は、昼食が早かったから、食べてもいいよと言う。

それで彼の用事のある難波へ行った。
目的の店が休んでいたので、
高島屋の東洋亭に入った。
義姉の家で見てから、ハンバーグが食べたくなっていたので、
二人ともハンバーグ。
息子の分も払うのは辛いなぁ、自分の分は自分で、といつ言おうかと、悩んだり、
久しぶりだから出してやるしか仕方がないかと思ったり、
私の母と外食すると、絶対に母が出していたから、悪い習慣がついたと呪ったり、ちょっと悶々としていた。
東洋亭は美味しくて価格もリーズナブルな方だと思うが、
それでも二人分は、もう今の私には厳しい。
と言うより、この習慣を断ち切りたい。


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