義姉の話
2017-03-10


義姉には気分の波があります。

今日は、病院に行く日。
昨夜から、じゅんじゅんとなぜ病院に行くのかを説明し、
服薬について話すと、
「あ、薬は飲みたい」と大乗り気。
でも、朝が起きられないと言うので、今朝は9時に一度電話を入れると約束しました。
そのあとも、不安だとか、背中が痛いとか、深夜に電話がかかってきましたが、とりあえず、安心してもらって寝かせつける感じです。

で、今朝の9時。
予想したことではありますが、昨夜の話はすべて消え去っています。
そして、他の人と約束したから、と、猛烈にしぶります。
ダブルブッキングしてしまった、と、大変な狼狽ぶり。
急に不安定になってほぼパニックの感じなので、
一生懸命、落ち着かせようと話をします。

で、突然、電話は切れます。
そこから、私も予定より早く高速で支度をし、約束よりも早く電車に飛び乗ります。
何かわからないけど、とりあえず、彼女の近くに行かねば、と気が気ではありません。
電車に乗っていても電話がかかってきます。
もう一人の人との約束が気になってたまらない様子。
こちらの病院の方をキャンセルしたいようなのですが、
もう一人の人の約束の方は実にあいまい。
何時に約束したのかもわからないようです。
質問するたびに、話の内容も変わります。

電車を降りて、歩きながらも電話で話し続けます。
そして、彼女のマンションの入り口に到着しました。
「もう、下に来たよ。支度できる?」と言うと、なんとか身支度を始めてくれるようです。
もう一人の人とは、S姉も地域包括支援センターの人も怪しんでいる男性です。
その人が、印鑑と通帳を持って出てくるように言っている、とのことで、怪しさいっぱい。
でも、ころころ話は変わりますから、何が確かな情報なのかわかりません。
できたら、病院をキャンセルしたいようなのですが、
こちらは、できることなら、予定通り、病院に連れて行きたい。
病院で処方箋をもらわないと、彼女の服薬は始められません。
なるべくこのチャンスを逃したくありません。

やがて約束の時間に、地域包括支援センターのNさんが現れて、二人でマンションの下で待ちます。
もう支度はできたかな、と思う頃に電話を入れてみると、
「誰かが、うちのマンションの下に来て待ってくれてるから、出て行かなあかんねん」とのこと。
「私が待ってるよ〜」と言うと、
「あら、M吉さんが待ってくれてんの?」と安心した声。

それからさらに待っていると、やっとこさでマンションの玄関に現れます。
その時にはすでに、もう一人の人との約束というのは、けろりと忘れています。

3人で歩き出しながら、
「どこ行くの?」と言うので、
病院だと言ったら、「行きたくない」と言い出します。
それを励まして、なんとか一緒に歩きます。

そして、病院で地域包括支援センターのMさんやケアマネージャーのSさんと合流します。
やっと診察。
義姉曰く、
「忘れっぽくても気にならないし、私は何も困っていない。
基本的に呑気だし」と、
昨夜の不安も今朝のパニックも、なかったことになっています。

無事、診察も終え、処方箋ももらい、薬局も済み、
さあ、帰ろうかというところに、件の男性から電話。
やはり、約束はあったようです。
でも、義姉はもう忘れているので、
「何? 今、病院を出たとこ。4人も付き添ってくれてるねん」と、気楽な声。
それで、「家に帰ってたらいいの?」と、話を終えます。
「今の人、どこにおられるんですか?」と、Nさんが聞きます。
義姉とのやりとりで、相手が大阪市内にいることはわかっています。
でも、義姉は、「東京」と答えます。

そして、義姉をマンションまで送って行って別れました。
ほんとうは、その男性と、午後に会いそうだったので、

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