よく怒る人、というのがいる。

で、何をあんなに怒ったのだろう、と後で考える。

どう考えてもわからない。
親しい間柄だと、
「何があなたを怒らせたのか、わからない」と率直に聞いたりする。
すると、怒っているその人は、
「わからない、ということ自体がおかしい。あなたに毒がある」といきり立つ。

が、何を怒っているのか、やっぱりわからない。

で、ふと、気づく。
怒りにはその時の会話の中に、理由がなかったりする。
実は、ほかのことで怒っている。
もともと怒りがある。
それが、何かをきっかけに始まるだけだ。
話題そのものは、トリガーにはなるが、ほんとうの理由ではない。

で、そういうのを八つ当たり、と言ったりもする。
かなんなぁ、ほんとうに、はた迷惑だ。