友人A
2017-04-09


私より若い友人で、まだ現職ですが、
一人っ子という境遇が似ているので、昔から親しくしています。

性格はまったく違うので、
お互いに理解が難しく、ものすごく長いつきあいなのに、
未だに、「へぇ〜!」と驚くことが多いです。

最近は彼女が、熱中タイプかなと思うようになりました。
それと、勉強好き。

仕事がらみでもあるのだけど、
このあいだまで、「AI」と「シンギュラリティ」の話しかしなくなって、
電話でも、会っても、その話題に夢中。
私もNHKでやっていた「AI」の番組を録画したので、
彼女のために、ダビングしていました。

が、一週間ほど前から、
新年度の授業は「倫理」でいく、とのこと。
もともと専門だったので、それはいいのですが、
私が、「AI」の話をしても、「シンギュラリティ」を話題に出しても、
もはや無反応。
今は、思想系です。
フロイト、ユングの話をしていたかと思えば、
レヴィ・ストロースに夢中になり、
今度は、「アドラーでいく」とのこと。
「後期はデカルトとカントをやろうと思うの。」

かと思えば、昨日は、アリエスの「<子供>の誕生」を貸して、と言ってきたので、
(実は、彼女はもう要らない、と自分の本も私の家に持ち込んだので、
二冊あるのです)
持って行きました。
「脈絡がわからない」と言ったら、「私も、、、」と(^^;)

「正統派で、ソクラテス、プラトンから順番にやればあ?」と、無責任にアドバイスしても、無反応です。
どうも、彼女は、よく知っていることより、
自分が今まであまり手掛けていなかったことに興味を持ち、俄然、学びに萌えるタイプのようです。

そう言えば、ある時は、電池や磁石や宇宙のことなど、
果敢に挑戦していました。
実験して失敗したりして、落ち込んでいました。
「どうして、そんなになじみのないことばかりやろうとするの?」と、私にはわけがわかりません。

ここしばらく彼女の話に付き合っていると、
懐かしい高校倫理に登場する人名のオンパレード。
まぁ、電池や磁石よりは、つきあっていても面白いので、
我が家の本箱を見まわします。
彼女の希望の本が皆無というわけではありませんが、
思い付きのようなラインナップです。
私の守備範囲と重なると、いくらでも資料を提供できるのですが、
アンテナを張っていない分野では、隔靴掻痒の感があります。

まぁ、こうして、学びに萌える、というのは良いことではあります。
私の守備範囲と交差する部分では、私もちょっと萌えることができるかなと思います。
萌えていると、孤独ではなくなるのですよね。
[日常]

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