アンチアンチエイジング
2017-03-05


嫌いなものの一つに、アンチエイジングの化粧品のCMがある。

人口の多い団塊世代が、劣化する見かけを気にし始めている今、
化粧品業界には、ビジネスチャンス。
「この人、何歳に見えますか?」というような始まり方をする化粧品のコマーシャルに遭遇すると、
高齢女性の焦り、失望感、弱点に付けこんでくる商法に嫌悪を感じて、
即、チャンネルを切り替えてしまう。
すごく、バカにされている感じ。

健康の衰えもそうだ。
若さを保ちたい、という欲求に、「この商品があなたの希望をかなえます」という感じで、売りに売り込んでくる。

テレビCMの莫大な費用を考えると、
「利益を上げているんだなぁ」と、思わず嘆息。
テレビCMを15秒間一回流すと、200万円くらいかかるんだそうだ。
これはあくまで目安。
時間帯、視聴率、製作費などで、変動するらしいが、
とにかく、なかなかの金額だということはわかる。
これって、商品価格に含まれているわけだよね。
莫大なCM費用を払わされていると思ったら、アンチエイジングの化粧品やサプリを買う気にはならない。
しかも、こちらの弱点に付けこんでくるのがいや。

でも、いろいろ、自分の劣化が気になるのも確か。
この葛藤のゆえ、さらに気分を悪くして、アンチエイジング系のCMは嫌い、となる。

「マイ・インターン」というアメリカ映画がある。
どうってことない映画だけど、
良いおじいさんのお手本のような人が登場する。
良いおばあさんのお手本って、どんなかなぁ?

私は、家庭菜園などやらないし、観葉植物も枯らすし、
おふくろの味なんてのも持っていないし、伝統的な「和物」への興味もない。
平成のおばあさんって、モデルがいないから難しい。
と言うか、ずっとモデルがない中で生きてきたのがこの世代かも。
あ、だから、「いつまでも若く美しく」というアンチエイジング商品に付け入られるのか。

昨日の団体の会議後の飲み会は、団塊前後世代の女性がほとんど。
話題の多くは、噂話で盛り上がる。
誰の噂って?
それはもう、時の人、某国の首相夫人だったり、その夫だったり(あ、だから首相ね。)
夫婦の力動まで想像たくましくして、饒舌に語る人がいたりする。

アンチエイジング系に取り込まれる気配もない、
元気いっぱいの人たちだ。
[日常]

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